ゴールデンウィークの連休に潮干狩りに出かけようと思っている人も多いのではないでしょうか?潮干狩りと言えばアサリやハマグリが定番ですが、マテガイという貝も忘れてはいけませんよ。あまり聞いたことがないかも知れませんが、癖のない味でおいしく食べることができます。そんなマテガイの旬の時期や獲り方のコツを解説していきます。
マテガイとは?
マテガイ科の二枚貝で日本全域の波の穏やかな砂浜に多く生息しています。
干潟や砂泥底を好み、細長い体を縦にして10センチから1メートルほどの深さに潜っています。
体は細長く約12センチほどの大きさで、横から見るとカミソリに似ていることから「カミソリガイ」とも呼ばれています。見た目は好き嫌いが別れそうですね。
マテガイの名前の由来は古語で真手は両手のことで、殻の両側から足と水管が出ている姿が、左右の手に見えることからこの名前がついたとされています。
旬の時期
マテガイは地域によって旬の時期が異なり、秋から春にかけて多く流通しています。
よく獲れる時期は4月~5月の春の時期になります。
しかし、マテガイは環境の変化に敏感で汚い海には生息していません。近年海洋汚染などによりマテガイの数も減少し、貴重な存在となっています。また、殻が薄く割れやすいこともあり、長期輸送が困難なため、あまり市場に出回ることが少なく、産地で消費されることがほとんどです。
主な産地・・・熊本県、山口県、三重県など
市場で見かけて購入する際は身が肉厚なものを選ぶようにしましょう。マテガイは火を通すと身が引き締まるので、その歯ごたえを楽しむことができます。
焼く、ゆでる、揚げると調理方法に困らない万能の食材です。
マテガイの獲り方
マテガイの獲り方は普通の貝とはちょっと違っています。ユニークな方法で初心者でも簡単にできますので安心です。まずマテガイを獲るときに必要な道具から見ていきましょう!
必要な道具
マテガイ捕獲に必要な道具を紹介します。
赤文字は必需品で、青文字はあれば便利な道具で区別してあります。
・塩
マテガイを獲るのに塩は必需品になります。スーパーなどで買える普通の食塩でOKです。
・塩を入れる容器
用意した食塩をマテガイの巣穴に入れるため、先が細くなっているドレッシングやハチミツなどを入れる容器がおすすめです。こちらは100均などで購入可能です。
・バケツ
マテガイは細長い形をしていて、網に入れておくと隙間から抜け落ちてしまうことがあるので、バケツやペットボトルなどの隙間がない入れ物を用意しておくことをおすすめします。塩を入れる容器と合わせて100均で調達すれば安く済みますよ。
・シャベル
マテガイの巣穴を見つけるのにシャベルが役に立ちます。先が四角くなっているものの方が使いやすいです。無くても捕獲はできますが、あった方が効率的です。
・クーラーボックス
マテガイは割と生命力は強い生き物ですが、殻が薄いため傷が付きやすいため、バケツのまま車に乗せると家に着くまでに死んでしまうことがあります。鮮度を保つためにクーラーボックスがあれば便利です。大きさは小さめのもので十分です。
捕獲方法
それでは肝心のマテガイの捕獲方法について手順を説明していきます。
まず潮干狩りをする砂浜に到着したら、水面を見てください。
小さなポツポツという穴が開いていることがありますので、その穴がマテガイの巣穴になります。
穴が見当たらないときはシャベルなどで水平に砂をどけてみてください。または軽く下に掘ってみると巣穴が見つかることがあります。
無事に巣穴が見つかったら、その穴に持参した塩をかけます。量は少なめで大丈夫です。
するとすぐにその穴からマテガイがニョキッと顔を出します。そこをすかさず手でつかみます。
これはマテガイが塩分濃度に敏感で、潮が満ちてきたと勘違いして顔を出すと言われています。
実際満潮時には巣穴から顔を出している姿を見ることもできます。
マテガイが顔をだしたら、殻の部分をつかむようにしましょう。水管をつかむと滑って逃げられてしまいます。マテガイの力は意外に強いので、最初は小さい子供はうまく捕獲できないかもしれませんが、あきらめずに粘って引っこ抜きましょう!
マテガイがひょっこり顔を出す動きはとても面白いので、子供は絶対喜ぶこと間違いなしです!コツを覚えればサクサク獲れるようになりますので是非試してみてください!
貝の持ち帰り方
潮干狩りでたくさん貝を獲ることができたら、自宅まで鮮度を保った状態で持ち帰りたいですよね。貝には食中毒などの原因になる菌を持っている場合がありますので、注意して持ち帰るようにしましょう。
持ち帰る際の手順
①貝を真水で洗い、ぬめりや汚れを丁寧に落とします。この時、割れている貝や、開いて死んでしまっている貝を確認しながら洗うようにしましょう。もしそのような貝を見つけたら持ち帰るのはやめておきます。死んだ貝が混ざっていると、他の貝も弱ってしまいます。
②バケツやペットボトルなどの容器で持ち帰る場合は、海水を多めに入れ、洗った貝を容器に移します。海水はなるべく深い場所の冷たいものを入れるようにすると、貝の鮮度を保つことができます。真水に入れたままだとすぐに貝が弱ってしまいますので注意してください。
③車へ積み込む際は、なるべく貝を入れた容器が揺れないように固定しましょう。
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まとめ
・マテガイは4月~5月の春の時期によく獲れる。
・きれいな場所を好むため、近年では数が減少してきている。
・マテガイの捕獲には塩は必需品。
・マテガイの巣穴に塩を入れると、マテガイが飛び出てくるのでそこを捕獲する。
・貝には食中毒の原因菌が付いていることがあるので、真水でよく洗浄し鮮度を保った状態で持ち帰る。
以上、マテガイの潮干狩り情報でした。
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