私はアセチルコリンという言葉自体全く知りませんでした。先日テレビで話題になっていたので、アルツハイマー(認知症)に効果があるとされる、アセチルコリンという言葉が気になり、自分なりに調べてみましたので、同様に気になっている方は参考にしてみてください。
アセチルコリンとは?
私たちの脳の中にはたくさんの神経細胞が存在し、その細胞同士がネットワークを組み、情報を繋ぎながら脳内で働いています。アセチルコリンは、その情報を伝達する「神経伝達物質」と呼ばれるものになります。神経伝達物質はいくつか種類があり、アセチルコリンは運動神経や副交感神経の刺激を伝達する物質として重要なものになります。
しかしこの説明を読んでもピンとこない人も多いと思います。実際私もあまりよく理解できませんでした。ですので、アセチルコリンがどのような働きをしているのかを知っていただければ、この物質の理解が高まると思います。
アセチルコリンの働き
あまり聞きなれないアセチルコリンですが、働きを理解することで、その重要性もわかると思います。どのような役割をしているのか見ていきましょう。
・認知機能の促進
アセチルコリンは脳の認知する機能と密接な関係があるとされています。アルツハイマー病の人の脳には、アセチルコリンが不足していることが分かっています。
ということは、アセチルコリンを増やすことでアルツハイマーを抑制できるということにも繋がりますので、アセチルコリンの増やし方について後程解説していきます。
・記憶の整理
認知機能と同様、記憶とも関係があります。記憶力を高めるというよりは、睡眠中に1日の情報を整理し、必要な情報を脳に記憶する役割になります。
また面白いアイデアを生み出したりする創造力にも関係があります。
・集中力の向上
アセチルコリンの分泌を促すことで集中力が上がりやる気が出ます。あなたの毎日の仕事や勉強が効率的にこなせるようになるかもしれません。
・筋肉を正常に動かす
アセチルコリンは筋肉を動かすために必要な物質になります。不足すると早い動作が行えなくなるなどの障害が起こる可能性があります。
アセチルコリンを増やす方法
アセチルコリンを増やすことで、アルツハイマーの発症を抑制することができるとされています。
そのアセチルコリンの分泌を促す方法と、食事について解説していきます。
分泌を促す方法
・昼寝をする
アセチルコリンは睡眠時に分泌されることがわかっており、そのほかウトウトしているときにも分泌が促進されます。そのため、仕事の休憩時間など短時間の睡眠をとることをおすすめします。私は毎日お昼の休憩時に10分程度、軽く目を閉じて睡眠をとるようにしています。
また、短時間の睡眠をとることで、脳の活動が活性化され、作業の効率がアップすることが分かっています。
アセチルコリンを増やす食べ物
アセチルコリンの合成には「レシチン」という成分が必要になります。そのため、アセチルコリンを増やそうと思ったら、このレシチンを積極的に摂る必要があります。
また、アセチルコリンの素になる「コリン」とブドウ糖も摂取する必要があります。
・卵の黄身
卵の黄身は非常に多くのレシチン・コリンを含んでいますが、コレステロールが気になる人は少量にするか、大豆製品などで代用することをおすすめします。
・大豆製品
大豆にはレシチン・コリンを含んでいます。もちろん大豆そのものを食べてもOKです。おすすめは納豆や豆乳などですが、苦手な方は豆腐や味噌など食べやすいもので大丈夫です。私は毎日コップ1杯の豆乳を飲むようにしています。
・ピーナッツ
普段意識しないとあまり食べることのない食材かもしれませんが、ピーナッツにも豊富なレシチンが含まれています。パンに塗ったり、おつまみとして食べるのもいいと思います。私は柿ピーが大好きなのでほぼ毎日食べています。
・チョコレート
チョコレートはレシチンと糖分を含んでいます。仕事や勉強の合間などにおやつとして食べることで効率アップに繋がり、アセチルコリンも増やすことができるので一石二鳥です。
おすすめサプリ
コリンやレシチンをなかなか食材から摂取できない場合は、サプリメントを飲むことで補助的に摂取することが可能です。
今では楽天市場やAmazonなどでたくさんの種類のサプリメントが販売されていますので、コリンやレシチンのサプリメントを試してみてはいかがでしょうか?
まとめ
アセチルコリンとは主に刺激を伝達する「神経伝達物質」です。
アセチルコリンの役割は主に、認知機能・記憶の整理・集中力アップ・筋肉を動かすなどの働きをしています。
分泌を促すことでアルツハイマーなどの認知症を予防できる可能性が高まります。
アセチルコリンは、昼寝をしたり、リラックス状態のときに分泌されます。
アセチルコリンを増やす食材として卵の黄身・大豆製品・ピーナッツ・チョコレートなどがあげられます。
食材で摂取することが難しい場合は、コリンやレシチンを含んだサプリメントで補助することもおすすめです。
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