ほとんどの食べ物や飲み物には賞味期限があります。賞味期限を無視して放置していれば、腐ったりカビが生えたりと、とても食べられる状態ではなくなります。
しかし、焼酎などの酒類には賞味期限や消費期限が表示されていないことが多いことはご存じでしょうか?これは食品衛生法で酒類の消費期限や賞味期限を省略することができるとされているからです。では焼酎などの酒類は、腐らずいつまでもおいしく飲むことができるのでしょうか?
焼酎は腐らないのか?
焼酎は蒸留酒で糖分を含まず、製造過程で不純物が取り除かれ、アルコール濃度が高いため細菌が繁殖するのは困難です。消毒などで高濃度のアルコールが使用されるように、細菌や微生物は生存することができないのです。
そのため、未開封であれば時間が経っても傷んだり腐ったりすることはありません。
その他の蒸留酒
・ウイスキー・ブランデー・ラム酒・ウォッカなどが挙げられます。
保管方法
未開封の場合
直射日光の当たらない場所で、温度変化の少ない暗所に保管しましょう。押し入れや床下収納などがおすすめです。
直射日光に当たると酸化がすすみ、焼酎の味が劣化してしまいます。また高温多湿の場所も同様に避けるようにしましょう。
冷蔵庫や冷凍庫での保存は焼酎の旨み成分が凝縮し、オリが発生する可能性があるのでおすすめできません。
開封後の場合
開封後の焼酎も賞味期限はなく、腐ることはありません。しかし、ちゃんと保管しないと味が劣化してしまうので注意が必要です。
開封後の焼酎はできるだけ空気に触れさせないように保管しましょう。しっかり蓋をすることを忘れずに。空気に触れることで本来の味が劣化する原因になります。
臭いの強いものと一緒に保管するのは避けましょう。焼酎の香味が変わってしまう恐れがあります。
開封後の焼酎も賞味期限は無いとはいえ、味が劣化する可能性は高くなりますので、おいしいうちになるべく早めに飲むのがいいと思います。
焼酎の活用法
開封した焼酎を久々に飲もうと思ったら、味が劣化していて飲めなかったときや、少し余ってしまった、味が好みではなかった、なんてこともあると思います。そんなときの活用法を紹介します。
料理に使ってみる
お酒にはいろいろな臭みを消す効果があります。臭いの気になる食べ物の臭い消しとして使用することができます。
・肉料理
肉の臭みを消したり、肉を柔らかくする効果があります。通常は日本酒や料理酒を使用することがほとんどですが、焼酎で代用することも可能です。特に豚肉との相性がよく、角煮などを焼酎で煮るとおいしくできます。
・魚料理
生臭さが気になる魚料理にも焼酎を使用することで、臭いを消す効果があります。特に魚の煮つけで焼酎を使用するのがおすすめです。
・揚げ物
天ぷらの衣を作るとき、水と焼酎を半々で入れ、揚げるとサクサク食感が楽しめます。また、から揚げの時も、片栗粉を付けた後に少量の焼酎をかけることでカラッと揚がります。
掃除に使ってみる
焼酎はアルコール濃度が高いので除菌効果もあり、掃除にも活用できます。
・洗い物
アルコールには消臭効果と油を溶かす効果がありますので、食器洗いや流しの洗浄などにも使用ができます。洗剤の代用として余った焼酎を活用してみましょう!
・掃除
トイレやお風呂の掃除にも使用してみましょう。アルコールはカビの除菌にも効果的です。定期的にカビが発生しやすいお風呂の天井や壁などを、アルコールで拭くことでカビの発生を抑制することができます。床などを拭き掃除することでツルツル、ピカピカになりますのでお試しあれ!
その他の活用法
焼酎にはまだまだ使用方法がありますので、参考までに紹介しておきます。
・スキンケア・美容
焼酎をお風呂に入れることで美容効果が期待できます。コップ一杯程度をお風呂に入れ、入浴すると体が温まり、発汗作用と冷え性の解消が期待できます。またお肌の乾燥を予防し、美肌効果にも期待できます!
・防虫剤
焼酎を薄めて植物に噴きかけることで、防虫効果が期待できます。害虫であるアブラムシやイモムシなどから大事な植物を守ることができます。家庭菜園やガーデニングなどが趣味の方は是非試してみてください!
まとめ
焼酎はアルコール濃度が高く、細菌が生存できないため、賞味期限は無く、腐ることもありません。
しかし劣悪な環境で保存してしまうと、品質が悪化することがあるので注意しましょう。
保存方法は直射日光と高温多湿を避け、温度変化のない暗所に保管しましょう。
開封後も腐ることはありませんが、劣化する可能性が高くなるので早めに飲みましょう。
焼酎は、消臭効果と除菌効果があり、余ったときは料理や掃除などにも使用することができる万能なお酒です。ぜひ参考にしていただき、有効利用していただければと思います。
他にも効果的な活用方法があれば教えてくださいね。
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